もくじ
『Pois1213(ポイスイチニーイチサン)』
2018年2月20日、山口・下関にオープンした『Pois1213(ポイスイチニーイチサン)』。山口県産を中心に、国産にこだわった食材を使用。酵母はレーズンや麹、季節のフルーツから起こしたものも使用しているようです。約80種類のパンやサンドイッチ、焼菓子、ジャム等を提供しています。パンに使用するフィリングやジャム等も、ひとつひとつ手作りされているそうです。
店主は阿川真弓さん。カフェの勉強のため、ヨーロッパ(スペイン)に留学したことをきっかけにパン作りに興味を持ち、帰国後パンを独学で勉強し始めたそうです。その後はパン教室を主催、店舗を創業するに至りました。2019年11月には、山陽小野田市に2号店をオープン。本店では、できる限り無添加であり「おいしく健康に良いもの」をテーマに、様々な種類のパンが並びます。
パン
ど迫力のあまおう苺が心揺さぶるフルーツサンド。使用される「角食」は水分量が多く、しっとりもっちもち。ずっしり重いそれに食いつけば、たっぷりホイップクリーム、ジューシーな苺の甘酸っぱさが口いっぱいに(文字通り口いっぱいに)!去り際にパンの甘さも残していってくれます。旬の美味しさ!
『Pois』と言ったら「ロデヴ」は欠かせない一品。福岡・糸島『Boulangerie NOAN(ブーランジェリ ノアン)』で研修し、現在の「ロデヴ」が出来上がったようです。無農薬・無肥料の山口県産小麦「せときらら」を使用。
加水率は120%で「もうほぼ水じゃん!」というくらい、ぶるんぶるんのクラム。飲めるほどに柔らかくしっとり、そしてむちむちっ。粉の甘みを十分に楽しめます。この質感はなかなか味わえないので、ぜひ一度試してほしいです。
自家製のベシャメルソースとロースハムの王道な組み合わせ。山口県産小麦「せときらら」と北海道産オーガニックライ麦、福岡県産石臼挽き全粒粉、自家製天然酵母で作るカンパーニュがベース。
酵母由来の独特な風味。山口・菊川町の酒蔵『長州酒造』の「天美」という純米大吟醸の酒粕から起こした酵母を使用しているそうで、少しフルーティーな香りがします。
北海道産小豆の自家製粒あんと四つ葉バター。ベースのバゲットには、山口県産小麦2種と九州産の石挽全粒粉、ルヴァン種を使用。低温長時間発酵で、バリッと歯切れがよく。程よい甘さの粒あんと、ものすごいバター。「あん<バター」の表記を買えたほうが良いくらいバター。リベイクしてとろりとさせれば、カロリーおばけの出来上がりです。
自家製のカスタードとホイップクリームを合わせた、ディプロマットクリームたっぷりのクロワッサン。発酵バターの効いたデニッシュ生地はモロっと崩れていってしまう儚い部分と、クリームに面したややしっとりの部分で、質感の違いが楽しめます。クリームは甘すぎず、ペロッと食べられちゃう。
今まで食べた中でも一等軽い「クイニーアマン」。「クリームホルン」同様のデニッシュ生地に、北海道産ビートグラニュー糖と四つ葉バターのキャラメリゼ。ほろ苦くて、ハイカロリーな良い香り。厚みがない分、バリボリな軽い食感が楽しめて、どこまでもいけそうな予感。
紫芋とかぼちゃのしっとり生地に、芋の餡と角切りの芋がゴロリ。『Pois』では野菜を練り込んだ栄養価の高いパンが多くラインナップされており、渦巻きの食パン「ぐるぐるイギリス食パン」は有名(人気)のようです。この「スイポテ」もその1つで、紫や黄色の鮮やかさは野菜由来。自然な甘みと柔らかい質感の生地は、お子さんから大人まで人気の一品です。
テリヤキチキンにごぼうのきんぴら、マヨネーズの惣菜パン。しっかり濃い目の味付けで、白米にも合いそう(というかこのパンで白米食える)なテリヤキチキン。パン生地はセミハードで、小麦の甘みがしっかりあるタイプ。公式Instagramで夕飯のリールをあげているくらいお料理もお上手なので、買う前から「絶対美味しいやつだろうな」とは思っていましたが、絶対美味しい。お子さんと旦那さんが羨ましくなります…。
『Pois082(ポイスオヤツ)』
下関市菊川町の2号店『Pois082(ポイスオヤツ)』。「安心して食べられるオヤツ」・「毎日食べたいパン」をテーマに、大型でシンプルなパンやマフィン、シフォンケーキ等の焼き菓子を提供しています。
『Pois082』で作るオヤツは、山口県産や北海道産等の国内産小麦粉100%使用。その他、九州産米粉、キビ糖、北海道産のビートグラニュー糖、沖縄県産の塩、北海道産の四つ葉バター、山口・下関『河村養鶏場』のさくら卵、山口・下関『やまぐち県酪』の牛乳等、こだわりの素材を使用しています。カウンターのイートイン席が数席あり、『Craftsman Coffee Roasters』の珈琲豆使用のコーヒーや季節の手作りドリンクの提供も行っています。
パン・スイーツ
「カンパーニュ」をベースに『VALRHONA(ヴァローナ)』のチョコレートとガーナフランスチョコレート、『VALRHONA』のココア、ブラックココアを練り込んでいます。
リベイクすると中のチョコレートがとろり。チョコレートの苦味と甘みだけでなく、酵母の味も相まって、複雑な風味がします。日常的なというよりも、特別な日に食べたいパンです。
山口・下関『廣田養蜂場』の蜂蜜を使用した「カヌレ」。生地自体に蜂蜜を練り込んでいるそうです。
外はパリッと香ばしく、中のカスタードはしっとりもちっ。バニラビーンズとほんのり洋酒の香り。ほろ苦く、香ばしい。
『VALRHONA(ヴァローナ)』のチョコレートとガーナフランスチョコレート、四つ葉バター、『河村養鶏場』のさくら卵、ビートグラニュー糖。ぬっったりとテリーヌショコラのような質感ですが、重すぎない。濃厚な味わいで、珈琲と合います。
♥♥♥♡♡ ぞっこん度:3.4
惣菜パンやデニッシュ等パンのバリエーションが豊富なのは本店なので、当初は本店のみ伺おうかと思っていたのですが、どうしても店長の阿川さんにお会いしたくて2号店にも。私は公式Instagramをいつも拝見しており、旦那さんに誕生日旅行でせがんでようやっと山口県に連れて行って頂けたので、阿川さんのお仕事している姿を一目見たかったのです(ただのファン)。対面したときは「本物だ〜!動いてる〜!」と失礼なことを言いながら大興奮して、半泣き。このようなご時世に大変恐縮でしたが、握手していただき最後は写真まで撮ってもらいました。私の家宝です。
阿川さんは本店と2号店を行ったり来たりしながらパンを作り続けているそうで、その上、毎日家族のために美味しいお食事を作ってらっしゃいます(ご本人曰く「あれも仕事ですよ〜!」とのことでしたが)。小柄なその体から溢れるアクティブさと向上心、少女のようにキッラキラしていて。同じ主婦としてとても尊敬致しますし「私も頑張らなくちゃ!」と思わされました。お話できてとても光栄でした。お忙しいところお時間いただきありがとうございました。次にお伺い出来る日を楽しみに!
定休日 | 火・水曜日 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
住所 | 山口県下関市菊川町上岡枝754-4(地図) |
TEL | 083-287-3141 |
予約 | 可 |
駐車場 | あり(店舗横に1台) |
定休日 | 火・水曜日 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
住所 | 山口県山陽小野田市中川3丁目12-1山下ビル1F(地図) |
TEL | 083-638-8094 |
予約 | 可 |
駐車場 | あり(店舗前に3台、店舗横に1台) |
2022年5月7日 心を込めて雅