もくじ
『コンビニエンスストア髙橋』
2020年11月8日オープンの『コンビニエンスストア髙橋』。元々和菓子屋だった場所にリノベーションしてオープンしたお店で、店名にもなっている髙橋さんご夫婦が経営されています。前回ご紹介させていただいた『パーラー江古田』出身の旦那様がパンを焼き、奥様がカフェで料理とドリンクを。
パンは、できるだけ在来種(その地域の気候や風土に合わせて適応していった種)に近い国産小麦粉を使用。発酵には、レーズンや麹などを培養した自家製天然酵母を使っているそうです。カフェでは、必要最低限の調味料のみ使用し、素材の味を生かした料理がメイン。宮崎県の農家から仕入れる野菜など、その時にある材料(旬のもの)で作るスタイルなので、固定のメニューはないのだとか。
美味しいパン屋であり、モーニングからランチ、ティータイムにお酒まで楽しめるカフェであり、食器や雑貨が購入できるセレクトショップでもある。ジャンルにとらわれないショップスタイル、正にコンビニエンスストアです。
パン
『コンビニエンスストア髙橋』のパン、最大の特徴は、ミキサーやホイロ(発酵機)を使わず、手捏ねで作ること。これは、東日本大震災で東北へのボランティアを1年間行った店主の「どんな状況でもパンを焼くことができるように」という想いから。そんな想いの詰まったパンたち、有り難くいただきましょう。
ドーナツの生地には、練馬の味噌蔵『糀屋三郎右衛門』の米麹から培養した酵母を使用。麹の甘みや独特なコクがあり、生地はもちっと「うっま!」の人気商品です。
油っこさもなく、夜中のおやつに3つくらい食べたい。
バリッと薄めのクラスト(パンの表面)のフランスパンに、四つ葉バターとこしあんのサンド。舌触りが良く、程よい甘さの餡にバターの塩っ気が絶妙。小麦の香るクラストのクチバシのような角、愛おしい…。
カカオ生地のカンパーニュ。マカダミアナッツやクランベリー、ホワイトチョコが練り込まれています。
むっちりした生地感にごろっとフィリング。ベリーの酸味、チョコの甘味、パンの香ばしさとほのかな苦味。五味のバランスが取れたパンです(ちなみにプレーンのカンパーニュは量り売りです)。
♥♥♥♡♡ ぞっこん度:3.7
手捏ねパンの素晴らしいところは、安定しない美味しさがあること。パン生地は温度や湿度で発酵具合が大きく変化しますし、ボリュームの加減を調整するのは難しい…。でも手捏ねだからこそ、予期せぬ美味しさが生まれてきたりもして「この甘味や酸味は今日だけのものなのかな。」と思うと、愛おしくなったりもします。作り込まない美味しさは『パーラー江古田』譲りなのかしら。
この日は遭遇出来なかったのですが、麹の酵母で作る「米麹食パン」やパン窯で焼く「カヌレ」も美味しいそうで…想像するだけでよだれ。次は巡り会いたいな〜。
定休日 | 不定休 |
営業時間 | 10:00~22:00 ※コロナ影響により、現在10:00~18:00 |
住所 | 東京都練馬区春日町3丁目4−4 春日町3丁目第2アパート4号棟(地図) |
TEL | 03‐5848‐9127 |
予約 | 不可 |
駐車場 | なし |
2022年2月18日 心を込めて雅