【埼玉・幸手】『cimai』〜お店最寄り駅から遠いさかい、車で来店したほうがええで!編〜

【埼玉・幸手】『cimai』〜お店最寄り駅から遠いさかい、車で来店したほうがええで!編〜

2019年11月30日
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皆様こんにちは、雅です。

突然ですが、皆様にご兄弟はいらっしゃいますか?私は三人兄弟の長女で、4歳下の妹と9歳下の弟がいます。3人で仲良しさんですが、実家を出てからというものなかなか実家に帰るタイミングもなく…。

なので何かの折に集合したりすると、特に弟くんの成長が著しくて驚いてしまいます。「こうやって大きくなっていくのか…私も歳を取るわけだわ」と嬉しいような切ないような…。と哀愁に浸ってしまうところがまた年の功ですね(笑)

さて、何故私がこのような話題を持ち出したかというと、今回は姉妹2人でお店を切り盛りするベーカリー『cimai』にお邪魔してたからという安直な思いつき…です。

口コミでも人気が高く、入店前に列が出来る有名ベーカリーは必見です!是非ご覧くださいませ。

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【埼玉・幸手】『cimai(シマイ)』

『cimai』
営業日:不定休(公式HPに更新あり)
営業時間:12時〜18時(売切れ次第終了)
住所:埼玉県幸手市大字幸手2058-12
 ※店隣りに駐車場あり(8〜10台分)

埼玉県幸手市に『cimai』というベーカリーがあることを、パン好きな皆様ならご存知でしょう。

店名通り、こちらは本物の姉妹で経営するベーカリーです。姉の大久保真紀子さんは天然酵母の使用したパン、妹の三浦有紀子さんはイースト菌を使用したパンと、それぞれのやり方で共に助け合いながらパンを作り続けてきたようです。

上記の表を御覧頂きたいのですが、どうやら時間帯で陳列するパンの種類が異なるようです。

この表によれば、基本的にオープンからはイースト菌使用のパンが並び、14時半〜くらいの時間帯になると天然酵母使用のパンが店頭に並ぶことがわかります。

天然酵母はイースト菌に比べて発酵時間がかかる為、後半戦に売り出すのでしょうか。

どちらにしても、スケジュールで陳列商品が変わるなんて面白いシステムですよね!上記掲載の表は11月の物ですが、パンのスケジュール表は毎月『cimai』の公式HPにて更新されていきます。またパンのお取り置きなども行っているようですので、合わせて御確認下さいませ。

さて、初来店の私とお連れ様はそんなことも知らず、この日オープン時間に間に合うように来店致しました。その結果、平日オープン15分前にもう数人のお客様が開店を待っていました。

店内の雰囲気は、あの那須で訪れた名店が影響を・・・?!

店内が狭い為、混雑時は3組ごとに入店します。1組捌けたら次の1組が入店というような感じです。

外壁は打ちっぱなしコンクリート、中はヴィンテージの家具や小物などが品良く並び、レトロで一層素敵!

そんな素敵な店内には、3人掛けのテーブルが2セット置かれており、イートインも可能です。内装を手掛けたのも姉妹のおふたりのようなのですが、そもそもこういった雰囲気の空間を作り出そうと思ったきっかけが、私とお連れ様も一度訪れたことがある栃木県那須塩原市にある『NASU SHOZO CAFE』なんだとか!

やはり『SHOZO CAFE』は様々な人達に影響を与えてきた火付け役カフェだったのですね。あの時は長い待ち時間に入店を断念しようかとも思いましたが、今思えばあの時入店することが出来たのはとてもラッキーなことだったのだと思います。

オーダーはカウンター式になっているので、スタッフさんに欲しい商品を伝えるだけでOK!後程詳しく紹介させて頂きますが、量り売りの商品もあります。

お持ち帰りの際は「パンをいれる袋をご用意していただけますと助かります。」とのことですので、皆様もエコバッグの持参にご協力下さいませ。

今回は6点の商品をお持ち帰り用にし、モーニングセット+購入したパンを1点出来たての内にイートインさせて頂きました。

月毎なのか日毎なのか、もしくは不定期に変わるのかは定かではありませんが、私たちが来店した日は“豆乳クリームとハムとカマンベールのホットサンドイッチ”

サンドイッチにはサラダが付き、またサンドイッチ単品のお持ち帰りも可能のようです。

その他にも“厚切りバターサンド 360円(税込)”や”カリカリチーズトースト 560円(税込)”がドリンクのメニュー表の端に記載されておりました。ドリンクは単品での注文になります。

申し訳ございませんがドリンク表の写真がボケてしまったので、下記に記載させて頂きます。

[コーヒー(Hot) 510円・アイスコーヒー 490円・カフェオレ(Hot/Ice) 510円・三年番茶(Hot) 390円・紅茶(Hot/Ice) 470円・レモネード(Hot/Ice) 460円・レモンスカッシュ(Ice) 490円・レモン豆乳(Ice) 490円・みかんジュース(Ice) 390円]※全て10%税込価格

では改めて、“豆乳クリームとハムとカマンベールのホットサンドイッチ”を。

“豆乳クリームとハムとカマンベールのホットサンドイッチ 780円(税込)”

サンドするパンはその時々で変化するようですが、この日はバゲットでした。

カリカリッとしたクラスト(パンの外側)に、もっちり弾力のあるクラム(パンの中の生地のこと)。小麦の風味が引き立って、食欲をそそります。

間には、有機豆乳で作ったという自家製のベシャメルソース(小麦粉をバターで溶かしたルーを牛乳(こちらの商品では豆乳使用)で伸ばしたホワイトソースの一種)と鳥取県産の大山ハム、そして北海道産のカマンベールが挟まっています

ベシャメルソースは豆乳で作っているからか、爽やかなミルキーさ。ハムの優しい焼き加減、とろりと溶けたカマンベールのまろやかさとその塩気、またほんのりオリーブオイルの香りが味を引き締めます。

出来たての物を提供して下さるので、熱々でより一層美味しい!

“あんばたーサンド 250円(税込)”

そしてもう1つ戴いたのは来店した方のほとんどが買われて行く、お店の人気商品”あんばたーサンド”!

こちらは作り置きをしておらず、テイクアウトであったとしても注文を受けてから仕上げるので提供までに少し時間が掛かります。こちらもまた、もっちりと弾力のあるコッペパンです。

中の小倉餡は粗ごし固形バターがたっぷりと。

店内には瓶の小倉餡が売っていますが、こちらとはまた別物。なんと“あんバターサンド”に使用されている小倉餡は、毎朝時間を掛けて煮詰め作っている物なんだそうです!そりゃ美味しい筈ですよ!

餡の甘みとたっぷりバターの塩気の相性の良さ!

定期的に食べたくなる気持ち、わかります!

『cimai(シマイ)』パン

“キッシュ 480円(税込)”

2種類あるキッシュの内、1品が”しめじ&かぶ”のキッシュ。

秋の味覚しめじとシャッキリ水々しい食感のかぶ、そして玉ねぎの旨味が凝縮したクリームソース。

バターの風味がしっかり残るパイは薄めでさっくりとした食感。塩味系のソース+バター風味のキッシュは、思っていたよりもあっさりな印象

シンプルで素朴、でも上品さやオシャレ感もあって、その境を絶妙な調節で表現されています。

味も食感も良い、非常に美味な一品でした!

“栗 ベーグル 350円(税込)”

粗潰しの渋皮煮が生地に練り込まれたもっちりベーグル生地は、芳醇な小麦の香りに心が満たされます。

なんとなくナッツのような香りがするな〜と思っていたら、中に練り込まれた栗ペーストが”マロンナッツクリーム”になっているからでした!

リベイクすると小麦の香りはやや落ち着くものの表面がカリッとし、中のペーストがホクホクになるのでおすすめです!

“クイックパン(クリームチーズと黒こしょう) “

見た目はスコーンに近いですが、“クリームチーズと黒こしょう”はクイックパンという、イースト菌の代わりに重曹やベーキングパウダーを使用(『cimai』ではベイキングパウダーを使用)して作る、パン或いはお菓子の一種のことです。

さっくり感とふわっと柔らかな食感の間。

味自体にチーズの味が強く出ている訳ではなく、チーズのクリーミーさを活かして、日本人向けのパサつかず崩れづらいしっとり感を表現している印象です。

クセのないチーズ風味がほんのりと、黒胡椒のスパイシーさがぴりっと後味に残り食べやすかったです。

“カレンズとくるみS 320円(税込)”

小麦粉の他に全粒粉とライ麦粉を使用し作られた生地は、中もちもちで外しっかりハード。

そしてとにかく香りが豊か!

通常パンにライ麦を使用すると独特の酸味が生まれますが、赤ワイン漬けしたというカレンズ(レーズンの品種の1つ)の大人の甘みで酸味を感じることもなく、すんなりと食べられます。

というかカレンズとくるみがぎっしりと詰まっており、もはやパン生地は繋ぎか?と感じる程の具祭り(笑)クイックパン然り、こちらもワインが合いそう!

玄米入りやレーズン入りの食パンもありましたが、今回はトースト向きだという1番オーソドックスな物を選びました。バターよりもミルクの甘みが強い生地はあっさりしており、とても軽い食感です。

耳は生食だと弾力があり、リベイクするとミシミシパリパリに。

お店がトーストを推奨している通り、リベイクした方がGood!塩味が少ないのでバターやジャムを付けるとより一層美味しく戴けます!

”パヴェ”はフランス語で”石畳”を指すスクエア型の小さなパンが主流ですが『cimai』では、大きいサイズで作った物を量り売りしています。

材料や作り方はバゲットと同じで形のみ異なる物らしいのですが、これは妹の有紀子さんが初めてパリ旅行で訪れた行列の出来る超人気店『Du Pain et Des Idées(デュ・パン・エ・デジデ)』の看板商品”Pain des amis(パン・デ・ザミ)”という量り売りハードパンからインスピレーションを受け考案されたものだからだそうです(参考:暮らしとおしゃれの編集室 『cimai』のパン〜ふたりだからこそやって来られた姉妹二人三脚のパン作り )

イースト菌で作られているのに天然酵母種で作られたような、とても深みのある味わいです。じっくり発酵させることでこのような味わいが出るのでしょうか。

生食よりもリベイクした方が酸味が増しますが、嫌味がなく、とてもシンプルな印象。もっちりと弾力の強いクラムは、分散した大小の気泡が証明してくれていますね(気泡の分散が美しいバゲットは発酵の成功の証です)。

リベイクでカリカリミシミシとラスクのような食感になりますが、食パンも同様、焼くor焼かないかで驚くほどクラストに変化が出るのが特徴的!ハムやチーズなど何か具を挟んでも美味しく戴けそうです!軽くて飽きない美味しさがあるので、食べ方に無限の可能性があるように感じました。

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♥♥♥♥♡ ぞっこん度:4.3

『cimai』のイースト菌発酵のパンは、全体的に”中もちふわの外しっかり”!ジャムや具材、ドリンクなど何と合わせて戴くかで、パンの味わいが変わってきます。上述しているように、食べ方に無限の可能性があり、何度戴いても新鮮で美味しいことでしょう。シンプルで素朴な愛される味、上品でオシャレな見た目、パンの優しく芳醇な香り。様々な視点から楽しめるバリエーションの広さが魅力的です。

姉妹2人で経営するからこそ、パンへのこだわりやそれらへの追求が深く出来る、より納得の行く商品の提供へと繋がるのでしょう。お客様はそういった思いの強さや、込められた温かみを商品やサービスから感じ取るものです。

また行きたいな、また食べたいなと思える素敵なベーカリーでした。

今度は姉真紀子さんの天然酵母のパンも是非戴いてみたいです!必ず再訪致します!ご馳走様でした。

cimai pain

定休日不定休 ※公式HPやInstagramに掲載
営業時間12:00~18:00ごろ
住所埼玉県幸手市大字幸手2058-1-2(地図
TEL0480-45-2576
予約
駐車場あり
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2019年11月30日 心を込めて雅