もくじ
『坪井日々菓』
2020年4月22日オープンの焼き菓子店。当初は「日々の中で、お菓子で皆さまに寄り添えるような、そんなお店になりたい。」という意味合いの『日々菓』という店名でしたが、同年8月、店主宮村千紗さんの故郷が坪井(熊本市中央区の町名)で、「自分が生まれ育った坪井という場所で、これからも細く長くひっそりとお店ができたら…。」という想いを込めた『坪井日々菓』に改名されたようです。
店主は、熊本・金峰山の人気古民家カフェ『cafe+antiques KOKOPELLI(ココペリ)』で働いていた経験があるそうです。『ココペリ』仕込の、丁寧な作りと確かな味わいの焼き菓子。その評判はSNS等で瞬く間に広がり、創業から2年足らずで、開店前から行列の出来る人気店になったそうです。
現在はクッキーやサブレ等の焼き菓子をメインに、5〜6種類の生菓子も並びます…が、店主おひとりで切り盛りされているので数に限りがあり、なくなり次第閉店します。特にアニバーサリー(Xmasやホワイトデー等)の前後は、長い待ち時間が発生する率高め!1時間以上前から並ぶ方もいらっしゃるそうなので、お目当ての商品がある方は早めの来店がおすすめです(くれぐれも、お店の方や近隣の方へのご配慮をお忘れなく)。
お菓子
発酵バターとアーモンド風味がしっかり効いた、しっとりホロリなパウンドケーキ。生地にもクリームにもラズベリーのピューレが練り込まれています。上のマスカルポーネのバタークリームは、甘酸っぱくて濃厚なのに全然しつこくなくて、シンプルな美味しさ。
クリームが乗っているので冷蔵保存のお菓子ですが、食べる少し前に常温に出しておくと生地がカチンとならずにより美味しく食べれるそうですよ!
タルト生地にダマンド生地(アーモンドのクリーム)を重ね、ローストした胡桃とミルクチョコレートとダークチョコレートを合わせたガナッシュ(生クリームとチョコレートを合わせたクリーム)を流し込んで作られるそうです。表面には岩塩が散らされており、甘いと塩っぱいのコントラストが楽しめます。
オープン当初からのメニュー、京都・宇治の抹茶とホワイトチョコレートを使用したガトーショコラ。抹茶のほろ苦さはしっかり、でも渋みはなくまろやかな味わい。生地感はとろりと半生で、完璧な舌触り。香り高く上品な逸品です。
ピーカンナッツと胡桃の入ったブラウニー。ちなみに「ブラウニー」の本場はアメリカで、現地のレシピでは、アメリカの特産品であるピーカンナッツを使用することが多いそうです。
生菓子のような焼き菓子のような、しっとりでさっくりな生地感。2種のナッツでアクセントのある食感もGood!
こちらのショートブレッドは、個人的NO.1!絶対食べたほうが良いし、私は絶対リピート買いする!
ザックザクホロッの軽やかな食感と、確かな満足感。たっぷりバターの芳醇な風味、またミルクティーのようなリッチな味わいの中に微かな塩気、全てが素晴らしいバランス。某有名メーカーのような、水分を奪うモロっとした食べづらさはなく「ショートブレッド」の概念が180度変わりました。ほんっっとに美味しい。
second times…(2回目の訪問)
あまりの美味しさに『坪井日々菓』の虜になってしまった私。その時の商品もご紹介させていただきます。
リピート。大好き。次も買う。
コーヒー生地に、マスカルポーネを配合したバタークリーム。カフェオレのような、苦味と甘味の共存したパウンドケーキ。しっとりホロッな、この重みのある生地感がたまらない!こっくり濃厚なバタークリームと一緒に頬張れば、どこか懐かしさのある味わいに。
ヘーゼルナッツ、ピーカンナッツ、アーモンドスライス、胡桃の4種類のナッツを、コーヒーテイストのキャラメルで絡めて乗せたタルト。
ゴロゴロのナッツのカリッと食感と、ぬったりとしたキャラメルのほろ苦さ。タルト生地(×ダマンド生地)の香ばしいベースとの相性が良く、ナッツ好きに超おすすめ!
ダークチョコレートを使用して作るそうで、甘さ控えめ。「抹茶のガトーショコラ」同様、生地の半生とろ〜りな口溶けの良さ健在。
マフィンとスコーンは、日替わりで作られるそうです。最初にレンジで少し温めた後、トースターでカリッとさせるのが、店主のおすすめの焼き戻し方。私は重めに食べたいので、温めずにそのまま食べました。
クランブル(小麦粉、砂糖、バターで作るそぼろ状の生地)がトッピングされた「マフィン」。表面はさっくり、中はしっとり。荘厳な黄金の断面とは対象的に、バターとアーモンド風味のシンプルで慎ましやかな味わい。
メープルシロップのほんのり優しい味わいのクッキー生地に、アーモンドスライスがたっぷり。サクホロな食感と口いっぱいに広がる、バターの香り。この味を知ってしまったら、もう他では満足できなくなってしまいます…。
一口かじった時からリピートを誓った「ショートブレッド」。こちらはノーマルな味。紅茶味が美味しいのだからノーマルも美味しいに決まってます。ザクザクホロリな食感の沼に、見事ハマった私。
これは魅惑のお菓子です。
生地にパルメザンチーズを混ぜ込み、ピンクペッパーとブラックペッパーでアクセントを加えた甘塩っぱい味にも遭遇できました。パルメザンのコクと弾けるピンクペッパー、ピリリッと効いたブラックペッパーは、お酒との相性も良さそうです。チーズもペッパーも、遠慮なく混ぜ込んでいる感じが好き。
♥♥♥♥♡ ぞっこん度:4.3
以前ブログでご紹介させていただいた、私の大好きなお店『Metsä Pesä (メッサペッサ)』の店主、yoshimiさんと『坪井日々菓』の店主は『ココペリ』時代の同僚だそうで。事あるごとに『坪井日々菓』の焼き菓子を召し上がっていらっしゃる様子をInstagramで拝見していたので、さぞ美味しいんだろうなとは思っていましたが、想像以上でした。
独創性やSNS映えを重視するのではなく、シンプルで丁寧な作りの焼き菓子。食べれば優しい気持ちになれる、純粋に美味しい焼き菓子屋さん。私は素朴とシンプルが好きなので「正に…!」というお店で、体も心も癒やされました。特に「ショートブレッド」は、何度食べても感動。2回目の訪問で焼き菓子のストックが買えたので、しばらくの間は素敵なティータイムが楽しめそうです!
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「坪井日々菓」
定休日 | 日、月、火曜日、祝日+不定休 |
営業時間 | 11:00~17:00 ※なくなり次第終了 |
住所 | 熊本県熊本市中央区坪井2丁目1−29 ウィル藤崎宮前102(地図) |
TEL | 096-295-3984 |
予約 | 不可 |
駐車場 | 店舗前に1台分 |
備考 | お支払いは現金のみ |
2022年3月7日 心を込めて雅